北京から約130km、日帰りできる万里の長城の中で一番遠いエリアです。 でもその分、ほぼ人がいません。
少し立ち止まれば人が映らないセルフィーが撮れるくらいの静けさの中、山の地形に沿ってうねるように続く長城を、自分のペースで歩けます。八達嶺の喧騒とはまったく別の体験がここにあります。
この記事では実際に訪れた体験をもとに、アクセス・当日の流れ・おすすめルート・現地の様子まで詳しくまとめました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 金山嶺長城(Jinshanling Great Wall) |
| 入場料 | 65元(約1,300円) |
| 開園時間 | 8:00〜17:00(季節により変動) |
| 北京からの距離 | 約130km |
| 所要時間(移動片道) | 約2.5〜3時間 |
| おすすめ滞在時間 | 2〜5時間(ルートによる) |
| 難易度 | 中〜高(ハイキング向き) |
アクセス|Trip.comの往復バスツアーが最も確実

金山嶺長城へのアクセスは選択肢が限られています。タクシー・DiDiは片道400〜600元と高額で、シャトルバスは満席だと乗れないリスクがあります。
Trip.comで往復バスツアーを事前予約するのが最も確実で安心です。
バスの詳細
- 集合場所:北京・東直門交通ハブ(Dongzhimen Transportation Hub Station)
- 集合時間:7:45〜8:00(10分前には到着推奨)
- 出発時間:8:00
- 長城到着:10:30ごろ
- 帰発時間:16:00(時間厳守)
- 北京帰着:18:30ごろ
東直門は地下鉄2号線・13号線・空港快速線が乗り入れる交通ハブで、北京市内からのアクセスが便利です。環状線(2号線)沿いに宿泊していれば乗り換えなしで来られます。
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シャトルバスとの比較
| Trip.comバスツアー | シャトルバス | |
|---|---|---|
| 事前予約 | 可能 | 当日のみ |
| 満席リスク | なし | あり |
| 安心度 | ◎ | △ |
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★ |
ピークシーズン(4〜5月・9〜10月)は特に早めの予約が安心です。
当日の流れ
1. 東直門を出発(8:00)

集合場所の東直門交通ハブに7:45までに到着しておきましょう。 バスは8:00に出発し、高速道路経由で約2.5時間かけて金山嶺長城へ向かいます。
入場チケット付きの往復バスに申し込んだので、乗車時に入場チケットも受け取りました。
2. ビジターセンターで受付・荷物預け(10:30ごろ)

長城に到着後、まずビジターセンターでへ向かいます。入場券、軽食や飲み物もここで購入できます。
ここで無料の荷物預かりサービスが利用できます。 名前と電話番号を記入し、タグを受け取るだけ。帰りにタグと交換で荷物を受け取れます。受け取りは17:00まで。
大きなバックパックや不要な荷物はここに預けて、身軽にハイキングに臨みましょう。
トイレもあるので済ませておきましょう。
3. 入場・ハイキング開始

チケットを確認して入場。坂道を15分程歩くと長城付近到着。
「砖垛口」入口は山の尾根部分にあり、城壁横の階段を上るとすぐに長城の上に出ます。目の前に広がる長城の景色に思わず息をのむはずです。
4. 帰りのバスに乗車(16:00)
16:00の帰発バスは時間厳守です。 ハイキングに夢中になりすぎて乗り遅れないよう、15:00ごろには后川口に向かって下山を始めることをおすすめします。
おすすめルート3選
時間と体力に合わせて選べる3つのルートを紹介します。
| ショートコース | 標準コース | フルコース | |
|---|---|---|---|
| ルート | 砖垛口→小金山楼→ロープウェイ下山 | 砖垛口→沙岭口下山 | 砖垛口→后川口下山 |
| 所要時間 | 約2.5時間 | 約2時間 | 約3〜5時間 |
| 難易度 | 低〜中 | 低〜中 | 中〜高 |
| こんな人向け | 体力温存・絶景だけ楽しみたい | 時間が限られている | がっつり歩きたい・絶景狙い |
① ショートコース|砖垛口→小金山楼→ロープウェイ下山(約2.5時間)

体力に自信がない人や、時間を節約したい人向けのルートです。 小金山楼まで歩いた後、ロープウェイで下山できます。
ロープウェイは山麓から長城上の小金山楼付近までをつなぐ単線循環式のケーブルカーで、乗車時間は片道約8〜10分。車窓からは山々に沿ってうねる長城を一望できます。
ロープウェイのチケットについて Trip.comではロープウェイ単独チケットの販売はなく、北京市内からのバス移動・入場券・景区内シャトルバス・ロープウェイがセットになった往復パッケージが便利です。
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② 標準コース|砖垛口→沙岭口下山(約2時間)

最もコンパクトに金山嶺を体感できるルートです。 時間が限られていても長城の雰囲気を十分に味わえます。
③ フルコース|砖垛口→后川口下山(約3〜5時間)★実際に歩いたルート

今回実際に歩いたルートです。金山嶺長城の魅力を最大限に体感したいならこのルートをおすすめします。
砖垛口(入口)
↓ 約1時間
大金山楼エリア(★最大の絶景ポイント)
↓
后川口(出口)※スルーして先へ進む
↓ 約1時間
东五眼楼
↓ 約30分(体力があれば)※ここからチャレンジ延長
横沟楼(長城の「端っこ」)
↓ 引き返して
后川口(出口)
↓
ビジターセンターへ戻る
★絶景ポイント|大金山楼エリア

ルートの中で特に印象的だったのが大金山楼(Dajinshanlou)付近です。
上り下りが激しいエリアで体力は消耗しますが、その分だけ報われる景色があります。山の地形に沿って波打つようにうねる長城の曲線は、どこか芸術的ですらあります。ここで見られるような独特の形状は、整備された八達嶺では絶対に見られない金山嶺ならではの光景です。

チャレンジ延長|長城の「端っこ」を目指す
东五眼楼のさらに先、横沟楼(Henggou Tower)付近で長城の壁が崩れていて、そこから先には進めなくなっています。 ある意味、万里の長城の「端っこ」がそこにある場所です。
現地で出会った人に教えてもらって実際に歩いてみましたが、ほとんどの観光客が足を踏み入れないエリアでした。時間と体力に余裕があればぜひ挑戦してほしい場所です。
現地の様子
混雑について
人出はかなりまばらです。少し立ち止まれば人が映らないセルフィーが撮れるくらいの空き具合で、八達嶺長城とは別世界です。アクセスが少し複雑なことが逆に人を遠ざけ、静かな環境を保っています。
足元・装備について
当日は快晴でしたが、晴れていても石の表面がつるつるで滑りやすい箇所があります。 雨の日・雨上がりはさらに危険です。
グリップの効いた靴は必須です。 スニーカーよりトレッキングシューズを強くおすすめします。

飲食・トイレ(マップ付き)
トイレはビジターセンターと后川口付近にあります。長城上でもマップ上いくつかありますが、出発前に済ませておくことをおすすめします。

飲み物・軽食は屋根付きの見張り台(敵楼)の中で販売しているスタッフがいます。飲み物やアイスも購入できます。ただし売り場が限られるため、水と行動食は事前に準備して持参するのが安心です。
費用まとめ
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 往復バスツアー | 約208元(約4,160円)※入場料含む場合あり・要確認 |
| 入場料 | 65元(約1,300円) |
| 飲み物・軽食(目安) | 20〜50元 |
| 合計目安 | 約270〜320元(約5,400〜6,400円) |
※1元=約20円で換算
持ち物チェックリスト
- グリップの効いた靴(必須)
- 水(500ml以上)
- 行動食(エネルギーバー・おにぎりなど)
- 日焼け止め・帽子
- カメラ・モバイルバッテリー
- 雨具(天気が変わりやすい)
- 現金(長城上の売店は現金のみの場合あり)
よくある質問
- Q個人で行く場合はどうすればいい?
- A
タクシー・DiDiで片道400〜600元、または公共バスで東直門から懐柔経由で行けますが、乗り換えが複雑です。初めての場合はTrip.comのバスツアーが圧倒的に楽です。
- Q雨の日でも行ける?
- A
石が非常に滑りやすくなるため危険です。天気予報を確認して、晴れた日に訪れることを強くおすすめします。
- Q八達嶺・慕田峪と比べてどう違う?
- A
混雑度・アクセスのしやすさ・自然の雰囲気がまったく異なります。詳しくは比較記事をご覧ください。
→ 万里の長城はどこがおすすめ?北京から行ける3エリアを目的別に比較
まとめ
- 集合は東直門交通ハブ・7:45までに到着
- ビジターセンターで無料荷物預け——身軽にハイキング
- 大金山楼付近が最大の絶景ポイント——波打つ長城の曲線
- 東五眼楼の先に長城の「端っこ」がある——時間があればぜひ
- グリップの効いた靴必須——晴れでも石が滑る
- 16:00のバスは時間厳守——15:00には下山開始を


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