
万里の長城に行きたい!
と思っても、実は北京周辺だけで訪問できるエリアが数十か所あります。 そしてどこに行くかで、体験がまったく別物になります。
人が多すぎて写真を撮る気もなくなった——という話もあれば、誰もいない長城を独り占めできた——という話もある。その差は「どのエリアを選んだか」だけです。
この記事では北京から日帰りで行ける代表的な3エリアを実体験も交えながら比較し、あなたに合った場所を選べるようにまとめました。
まず3エリアをざっくり比較
| 八達嶺 | 慕田峪 | 金山嶺 | |
|---|---|---|---|
| 北京からの 距離 | 約60km | 約70km | 約130km |
| 所要時間 (片道) | 約1〜1.5時間 | 約1.5〜2時間 | 約2.5〜3時間 |
| 混雑度 | ★★★★★ 激混み | ★★★ やや混み | ★ ほぼ人いない |
| 難易度 | 低 (整備済み) | 低〜中 (ロープウェイあり) | 中〜高 (ハイキング向き) |
| 入場料目安 | 40元〜 | 65元〜 | 65元〜 |
| こんな人向け | 初めて・手軽に行きたい | バランス重視・子連れ | 写真・ハイキング・絶景 |
八達嶺長城(Badaling Great Wall)|とにかく行きやすい、でも混雑は覚悟

北京から最もアクセスしやすい長城で、高速鉄道なら約30〜40分で到着します。観光インフラが整っており、初めて中国を旅する人や時間が限られている人に向いています。
保存状態が良く「万里の長城らしい」くねくねとした景観が見られるのも特徴です。
ただし混雑は相当なものです。 特に週末・ゴールデンウィーク・国慶節は人が多すぎて、長城を歩いているというよりも人混みを歩いている感覚になることも。「想像と違った世界遺産」として名前が挙がることも少なくありません。
こんな人におすすめ
- 中国・万里の長城が初めて
- 移動時間を短くしたい
- 子ども連れや体力に自信がない
- 半日で済ませたい
アクセス
北京北駅から高速鉄道で約30〜40分、八達嶺駅下車。または市内から観光バスで約1〜1.5時間。
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慕田峪長城(Mutianyu Great Wall)|混雑と絶景のバランスが一番いい

八達嶺ほど混んでおらず、かつ整備状態も良い——バランスの取れた選択肢です。4月の新緑、秋の紅葉の時期は特に美しく、長城と自然のコントラストが楽しめます。
ロープウェイで上まで行けるので体力に不安がある人でも安心。下山はスライダー(滑り台式カート)が使えて子どもにも人気です。
長城の形状は直線的な区間が多く、八達嶺のようにくねくねとした地形の面白さは少し控えめですが、その分歩きやすくて景色を楽しみながらゆっくり観光できます。
こんな人におすすめ
- 子ども連れ・家族旅行
- 自然の中で歩きたいけど激しいハイキングは避けたい
- ロープウェイで楽に上りたい
- 週末でも比較的空いている場所がいい
アクセス
北京市内から観光シャトルバスで約1.5〜2時間。またはTrip.comのツアーが便利。タクシー・DiDiなら片道約200〜300元。
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金山嶺長城(Jinshanling Great Wall)|人がいない。本物の絶景がある。

3エリアの中で北京から一番遠く、アクセスも一番複雑です。でもそれが逆に最大の魅力になっています。
実際に訪れた時、人がほとんどいませんでした。 少し立ち止まれば人が映らないセルフィーが撮れるくらいの空き具合。八達嶺の喧騒とは別世界です。
山の地形に沿ってくねくねと続く長城は、どの角度から見ても違う表情を見せます。見渡す限り続く長城の圧倒的なスケールを、静かに、自分のペースで体感できる場所です。
そしてここだけの話——东五眼楼の先、横沟楼(Henggou Tower)あたりで長城の壁が崩れていて、そこから先には進めなくなっています。 ある意味、万里の長城の「端っこ」がそこにある。現地で出会った人に教えてもらって実際に歩いてみましたが、ほとんどの観光客が足を踏み入れない場所でした。
ただし晴れていても石の表面が滑りやすいので、グリップの効いた靴は必須です。
こんな人におすすめ
- 写真・絶景が目的
- 人混みが苦手
- 本格的なハイキングがしたい
- 「万里の長城を独り占めしたい」
アクセス
北京市内から約130km・2.5〜3時間。Trip.comの往復バスツアーが最も確実です。 タクシーは片道400〜600元と高額。シャトルバスもありますが満席だと乗れないリスクがあるため、往復予約がおすすめ。
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目的別おすすめ早見表
| こんな目的なら | おすすめエリア |
|---|---|
| 初めての万里の長城 | 八達嶺 |
| 子ども連れ・家族旅行 | 慕田峪 |
| とにかく写真を撮りたい | 金山嶺 |
| 人混みが苦手 | 金山嶺 |
| 本格ハイキングがしたい | 金山嶺 |
| 半日で済ませたい | 八達嶺 |
| 自然と長城を両方楽しみたい | 慕田峪・金山嶺 |
| ロープウェイで楽に上りたい | 慕田峪 |
| 長城の「端っこ」を見たい | 金山嶺(東五眼楼の先) |
季節別のおすすめ
| 季節 | おすすめ |
|---|---|
| 春(4〜5月) | 金山嶺・慕田峪(新緑と長城のコントラストが美しい) |
| 夏(6〜8月) | 慕田峪(緑が鮮やか・ただし暑い) |
| 秋(9〜11月) | 金山嶺(紅葉と長城の組み合わせが絶景) |
| 冬(12〜2月) | 八達嶺(雪景色の長城・ただし防寒必須) |
私が訪れた4月末の金山嶺は快晴で、山が新緑に包まれ始めた時期でした。絶好のハイキング日和でした。
まとめ
万里の長城は「行った」という事実より「どこに行ったか」で記憶に残る体験が変わります。
- 手軽さ重視 → 八達嶺
- バランス重視 → 慕田峪
- 絶景・静けさ重視 → 金山嶺
自然の中をじっくり歩いて、誰もいない長城を体感したい人には迷わず金山嶺をおすすめします。アクセスの手間はありますが、その価値は十分にあります。


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